この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。
プラチナカードと言えば、クレジットカードの中でも最上ランクのものです(会社によってはさらに上位のブラックカードもあります)。
最上ランクのカードなので、申し込み時の審査が厳しいのは言うまでもありません。そもそも中には一般の入会を受け付けておらず、カード会社から選ばれた人だけが持てる、というカードもあります。
プラチナカードはそんな持てる人だけが持てる狭き門のクレジットカードなので、公式サイトでもその特典内容に関する詳細は公表されていないことがあります。
ではプラチナカードにはどのようなメリット・デメリットがあるのかを紹介していきます。
プラチナカード最大のメリットはそのステータス感
プラチナカードを持つことの一番大きなメリットはステータスが手に入ることです。冒頭の通り、プラチナカードに入会できるのは一部の選ばれた人だけ。
つまりプラチナカードを持っている=カード会社に認められるほどの社会的地位にいる人、という共通認識があります。
だからこそ、人前で使ったときの優越感も格別です。特に最近はアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードとラグジュアリーカードが、それぞれ金属製のクレジットカードを発行し始めました。
クレジットカードに詳しくない人でも、金属製の高級感のあるクレジットカードを見れば「こんなカードを持っているこの人はすごい人なんだな」ということがわかるでしょう。
このような優越感に浸れることがまず何よりのメリットです。
特典面ではコンシェルジュデスクが使えることが大きなメリット
もちろんプラチナカードは見た目だけのカードではなく、優れた特典もあります。その中でも別格なのが、コンシェルジュデスクです。
コンシェルジュデスクとは基本的にはどのプラチナカードにも付帯している特典で、カード会員専用の秘書のようなサービスです。
例えば目的地と日時を告げて移動手段を考えてもらったり、ホテルの空きがないか調べてもらったり、デートで使える展望の良いレストランを探して予約してもらったりと、あなたの様々な要望に24時間365日無料で応えてくれます(要望の種類によっては断られることもあります)。
プラチナカードに入会できた際には、どんどんコンシェルジュデスクに活用してみましょう。
プライオリティパス
世界中1,300箇所以上の空港ラウンジが使える「プライオリティパス」が無料。
プライオリティパスとは、世界中1,300箇所以上の空港ラウンジを利用できる会員カードのようなものです。
通常プライオリティパスを発行するには429ドルの年会費がかかります。しかし、プラチナカードならばこの年会費が無料になります。つまり、プラチナカードの年会費だけでプライオリティパスを持つことができるわけです。
429ドルは日本円にしておよそ47,000円前後。プラチナカードの年会費が47,000円以下ならば、プライオリティパスを発行して使うだけでも年会費の元が取れると言えます。
また、プラチナカードの多くには他にも空港関連の特典が多数あり、例えば自宅と空港かんで手荷物を無料宅配してくれる、なんてものもあります。
プライオリティパスをはじめ、プラチナカードは海外旅行に行く際に役立つ特典が多いため、頻繁に海外に行く人は入会した際にメリットを体感しやすいでしょう。
入会するだけで海外での治療費を補償してくれることが多い
海外旅行関連でもう1つ大事なメリットがあります。
プラチナカードのほとんどには、海外旅行保険が付帯しています。海外旅行保険自体は、楽天カードなどの一般クラスのカードにも付帯していますが、補償を受けるための条件が違います。
・一般クラスカードの海外旅行保険:主に「利用付帯」で、ツアー料金などを事前にカードで払った場合のみ補償対象になる
・プラチナカードの海外旅行保険:主に「自動付帯」で、カードに入会しているだけで補償対象になる
プラチナカードの多くが「自動付帯」を採用しているため、カードに入会だけで海外旅行保険の対象となるメリットがあります。
利用限度額も最高ランク
クレジットカードには必ず利用限度額があります。この利用限度額はカードのランクに応じて高くなります。
例えば三井住友カードの場合、一般カードの限度額は最高80万円です。一方でプラチナカードは300万円を超えます。
やはり富裕層向けのカードだけあって、その利用限度額も高額なのが特徴です。
プラチナカードのデメリットは年会費が高額なこと
一方でプラチナカードのデメリットはどこにあるのか。一番のネックはやはり年会費が高額なことです。
例えばJCBプラチナなら年会費は25,000円(税別)、三井住友プラチナカードなら50,000円(税別)です。
もちろん先に挙げたような、「コンシェルジュデスク」や「プライオリティパス」を満遍なく活用すれば、年会費と比較してもお得なカードだと言えます。しかし使いこなすことができなければただただ高額な年会費があなたの負担となり続けます。
精神的プレッシャーとなることを考えると、やはり使いこなせるかどうかをきちんと考えてから入会することをおすすめします。
ポイント還元率も一般カードと変わらないことが多い
「でもプラチナカードならポイントがたくさん貯まってお得になるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、これも残念ながら違います。
例えば、アメリカンエキスプレスが発行する至高のプラチナカード「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」は、年会費が13万円(税別)ととんでもなく高額ですが、そのポイント還元率は同社の一般クラスのカード、「アメリカン・エキスプレス・カード」と変わりません。
要するに、プラチナカードは「ポイントがたくさん貯まるカード」ではなく「特典がたくさん付帯しているカード」なのです。
それゆえ、プラチナカードがその人にふさわしいかどうかはやはり特典次第となります。
プラチナカードを入手するには?
以上、プラチナカードのメリットとデメリットを紹介しました。
以上を読んだ上で、「自分なら使いこなせそうだ!」と思った人に向けて、プラチナカードの入手方法を紹介します。先に説明した通り、プラチナカードには自分から申し込めるものと、カード会社からお誘いをもらって申し込もうものの2種類があります。
自分から申し込める主なプラチナカード
・JCBプラチナ
・三井住友プラチナカード
・MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
カード会社の招待が必要なプラチナカード
・アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
・ダイナースクラブプレミアム
・ラグジュアリーカードゴールドカード(名称はゴールドですが実質プラチナカード)
問題なのはカード会社の招待が必要なカードに入会したい場合。この場合、まず必ずその会社が発行しているカード会員でなければいけません。
例えばダイナースクラブプレミアムなら、ダイナースクラブカード会で出なければ招待されることはありません。また、ダーナスクラブカードでも提携カードは対象外です。例えばANAダイナースカードはANAとの提携カードなので、このカードの会員にはダイナースクラブプレミアムカードの招待が届きません。
また、招待には一定の基準があるので、ダイナースカードに入会していても必ず招待されるわけではありません。コツコツと利用実績を積んでいつされるかわからない招待を待ち続けるしかありません。
コメント
この記事へのコメントはありません。