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事前審査を無事に通過。さぁ、いよいよ住宅ローンの本申し込みですね!
あれ?なんだか不安そうですね……そうですよね。これから本審査がはじまるのですものね。お金にまつわることってなかなか他人に気軽に相談できないものですよね。
私は専門家ではありませんが、同じ消費者の立場として不安に思うことは同じだと思い、住宅ローンの本審査の疑問について調べ上げてみました。
これから私と一緒に、来る本審査に向けてわからないこと、必要なものを確認していきましょう。
そもそも本審査って何?
まず住宅ローンを申し込む際に事前審査が行われますよね?
その審査は金融機関が申し込んできた人物にローンの貸し出しが可能か調べるものです。
これは極簡単なもので、早いところではその日のうちに(時間のかかる所でも1週間以内には)完了してしまいます。そしてその後にやってくるのが本審査です。
この本審査というのは金融機関が契約している保証会社が本当に融資しても大丈夫かどうか調べるものです。
なんでこんな面倒くさい審査を2回も受けなきゃならないのと思うかもしれません(私も思いました)。しかし融資する側に立てば理解できますよね。だっていきなり赤の他人がやってきて「家建てるのに3000万円欲しいから貸して」と言われて「はい喜んでー♪」なんて言って貸せますか?貸せませんよね~。ですから、確かに金融機関からしたらお客様ではありますが、なかなかの大金を貸してもらう訳ですし、金融機関に自分をプレゼンする気持ちで挑むと少し意欲が湧いてくるはずです。
用意しておくものって何?
事前審査では運転免許証や源泉徴収票、購入したい物件の資料などを提出されたと思いますが、本審査では以下のものが必要です。
- 住宅ローン借入申込書
- 団体信用生命保険申込書兼告知書
- 運転免許証・健康保険証もしくはパスポートなど
- 住民票
- 印鑑証明証
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書または課税証明書
- 物件のパンフレット・チラシなど
- 売買契約書・重要事項説明書
- 登記事項証明書
※必要書類は金融機関により、異なりますので、あくまでご参考までに。申し込む前に必ず金融機関に確認してください。
いかがですか?事前審査とは比べ物にならない程の数ですよね。
しかも事前審査に提出した書類と本審査の書類の内容が違っていた場合、単なる記入ミスであれば訂正などの処理で済みますが、年収を偽って記入してしまったなど故意に偽った場合は審査に通る可能性が低くなってしまいます。さらにその虚偽の内容によっては詐欺とみなされてしまうこともありますので、くれぐれも注意してください。
提出する書類の内容について、事前に不備はないか良くチェックするようにしましょう。
市役所へ行ったり税務署に行ったり、時間もお金も労力もなかなかかかりますが、これもマイホーム購入のためです!あと一息がんばりましょう!!
1社だけじゃ不安、複数申込みは大丈夫?
ここまで準備して不安なのは審査に受かるかどうかではないでしょうか?
もし希望する金融機関に落ちてしまったら、また別の金融機関に申し込まなきゃいけません。しかもこれだけの書類をまた1から用意しなくてはならなくなってきます。
ということで気になるのが一度に複数の金融機関へ申し込みしても良いのかどうかという所です。
結論はOK!大丈夫!です。
ですが、さすがに何十社も申し込んでしまうと金融機関から「この人は何か不安なことがあるのかな」と疑われて審査が通りづらくなることも考えられるので、3~4社までにおさえて申し込みましょう。
複数申し込んだけど、キャンセルできるの?
正式に借入の契約を行う前であれば、本審査通過後であってもキャンセル可能です。また、世間で言うところのブラックリストと呼ばれる個人信用情報にも影響はありません。ですが念の為、いつまでならキャンセルできるのか事前に金融機関に問い合わせておくといいでしょう。
結局どのくらい時間がかかるの?有効期限はあるの?
さてここまで本審査に必要なものなど説明させていただきましたが、キャンセルなんて言葉がでてくると気になるのが、本審査の結果に有効期限はあるのかどうか、ですよね。
まずは本審査の結果が来るまでに大体1~3週間かかります。そしてその結果に関して、回答の有効期限はあります。
もちろん申し込む金融機関によってかかる日数は異なりますが、事前審査の結果にも同じように、回答の有効期限があります。おおよそどこの金融機関も事前審査・本審査ともに60~90日に設定しているようです。
ですが、ここで注意していただきたいのが複数申込みをした場合、それぞれの金融機関により有効期限が異なるので、一方の金融機関の有効期限にだけ注目してうっかり期限が過ぎてしまうということです。
例えば、ある金融機関では30日以内に契約しないと自動的に無条件で無効になることもあるのです。しかし逆に半年ちかく有効期限を設けている金融機関もあったりします。
さらに、もし回答の有効期限が切れてしまった場合、すべてを白紙にしてまた事前審査の申請からやり直しなんて所が少なくないのです。
「まだ後半年あるから大丈夫だわぁ」なんて高をくくっていると、審査の有効期限が過ぎてしまったなんてことになってしまったら、本審査申請までにかかった時間もお金も労力も全て水の泡になってしまいます。
くれぐれもうっかり忘れることが無いように気をつけてくださいね。
本審査の後はなにがあるの?住宅購入までのスケジュールは?
苦労して書類を集めたかいあって、本審査通過!いよいよお金がもらえる!……訳ではありません。残念ながらまだ手続きがあります。
まず、本審査通過後は契約締結手続きへと移行します。
この契約締結にて、住宅ローンの金利タイプや返済期間を確定させます。そして、司法書士との面談があります(必要ない金融機関もありますが、ほとんどの金融機関で必要です)。この司法書士は金融機関側が指定してくるので、それに従い日程を調整し面談を行います。またその際に登記手続きなどを行います。
そして、契約締結手続きが終わり、登記手続きが完了すれば、いよいよ借入です!
融資金額が指定の口座に振り込まれます。
ただし、住宅ローンの実行は物件の引き渡しと同時に行われるのが原則ですので、厳密に言えば物件に入居可能になった際に振り込まれる訳です。
[まとめ]
- 住宅ローンの本審査とは、銀行が契約している保証会社が借入を申し込んできた申請者は融資するにあたいする人物かどうかを判断するためのもの
- 本審査に必要なものとは、住宅ローン本審査申込書・本人確認資料・年収を確認できる書類・勤続年数を確認できる書類・物件に関する書類など金融機関によって異なる
- 住宅ローンの本審査は複数申し込みも可能
- 本審査通過後のキャンセルも可能
- 本審査通過までにだいたい1~3週間かかり、その結果には有効期限がある
- 本審査通過後は契約締結手続きへ移行、司法書士と登記手続きを完了させ借入となる
いかがでしたでしょうか?
最近はネットバンクでも住宅ローンを販売、また住宅ローンに付随して様々な保証を受けられるものも増えています。インターネット上には様々な情報が溢れていますが、たくさんの金融機関のサービスを比較検討し、あなたにあった住宅ローンを見つけてくださいね。
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